【第10話】【2003年ワーホリ回顧録】青春を賭けた大陸横断と人生の答え

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【第10話】👑 西オーストラリア縦断の旅:ハットリバー公国とブルームでの泥棒被害

序章:西オーストラリアへ:680kmのリフト縦断と、宿泊場所をめぐる価値観の衝突

カンガルー事故という衝撃的な経験を胸に、私たちはイギリス人Timとのリフトを続け、西オーストラリア州へと入りました。荒涼とした景色が続く中、680kmのロングドライブは退屈で疲労を伴うものでした。

この旅で、私はTimと一度だけ衝突します。

連日のワイルドな環境の中で皆疲労が蓄積し、車内の雰囲気が悪くなっていました。私は一度リフレッシュした方が良いと考えていましたが、彼は極限まで費用を抑えるため、Free Tent Site(道路脇)での宿泊にこだわりました。しかし、私は快適なCaravan Parkへの宿泊を主張。

「俺はCaravanに泊まることを主張。今日は少し問題児になっていた。明日からは気を付けよう。」

(2003年11月5日の日記より抜粋)

仲間たちも日本語よりの仲裁となる中で、Timが孤立しがちという構図もあり、時間を置いたら少し冷静になれました。旅のパートナーだからこそ、価値観の違いを認識し、最適解を求めるコミュニケーションの必要性を認識した瞬間でした。

ここを抜けると西オーストラリア

🐪 ブルームの試練:安宿での泥棒被害と、ケーブルビーチでのキャメルライド失敗

Timとの旅のゴール。西オーストラリアを代表するビーチタウン、ブルームに到着します。

1. 泥棒とカメラの奇跡的な生還

さらに、ブルームの安宿では、泥棒に遭遇するというアクシデントもありました。

「部屋に泥棒が入り、部屋を荒らされてヨシの財布とカメラが盗まれ、駆け付けた警官から事情聴取を受けた。映画のワンシーンのようだった。ヨシにとっては気の毒な体験だった。」

(2003年11月8日の日記より抜粋)

翌朝、財布とカメラは発見されましたが、中の現金は抜かれていました。しかし、命綱であるパスポートが盗まれずに済んだことや、壊れていたヨシのカメラが直っていたという奇跡的なハプニングもあり、不幸中の幸いで、最悪の事態は避けられました。

Timとリフトメンバーたち

2. 憧れのキャメルライド失敗

ブルームでの目標の一つは、ケーブルビーチでのキャメルライド(ラクダ乗り)でした。現地で再開したメンバーを加え、総勢8人で自転車を借りてビーチへ向かいました。しかし、細かい場所を確認していなかったため、ラクダに乗れるスポットにたどり着いたものの、時間に間に合わず、結局乗れませんでした。

「バッパーから6km離れたケーブルビーチに行ったにも関わらず、細かい場所を聞いていなかったためキャメルに乗れず、最悪の結果に。」

(2003年11月10日の日記より抜粋)

体力を消耗した後のこの失敗は、悔しさが残るアクシデントでした。

広大な土地を自転車で走破
乗れなかったラクダ

旅のロマン:独立国家ハットリバー公国訪問と、パスポートにハンコを押した日

ブルームでTimと別れ、私たちは次の移動地ジェラルトンへ。ここで私は、旅のロマンを体現するような貴重な体験をします。

それは、ハットリバー公国への訪問です。

この公国は、オーストラリア西部に位置する、独自のパスポートや通貨を持つ独立国家だと主張している場所です。(残念ながらコロナの影響でなくなってしまったようです)

「Princeは普通のおじいちゃんで、案内してくれた。歴史を見てみると、本当に国としての文書を提示しており、本格的だった。」

(2003年11月19日の日記より抜粋)
ハットリバー公国君主レオナード1世と
Wikipediaより

この小さな国で、私はパスポートにハンコを押してもらい、独立国家のPrince(君主)と話をするという、滅多にない経験をしました。地図上の線引きだけではない、世界の多様な側面を垣間見た瞬間でした。


🚀 パース到着と旅の節目:坊主で気分一新とピナクルズ観光

ジェラルトンでは、ヨシのバリカンを借りて坊主にし、気分を一新。その後、パースへ向かう道中でピナクルズを訪問しました。石像のような岩が大量にそびえ立つ不思議な光景に感動しましたが、観光客の車の多さに興醒めしたのも事実です。

数々の文化的な刺激と、物理的なアクシデントを乗り越え、私たちは西オーストラリア最大の都市、パースへと到着しました。

ピナクルズ

➡️ Next:青春を賭けた物語は、極限の達成感へ

パース到着を機に、ダーウィンからここまで旅を共にしてきた仲間たちと別れ、単独行動に移ります。この後いよいよこの旅のハイライトとも言える極限のロードトリップへと挑みます。

次回は、体力と精神力の限界を超えた旅の記録です。

  • 南下レンタカーの旅:逆方向へ迷走するドタバタ劇。
  • 命がけの挑戦:アドベンチャーなカリーの木登りと、鍾乳洞探検。
  • 涙の登頂:体調不良の中、Knoll Bluffに登り切った時の感動。
  • 天国のビーチ:息をのむほど美しいLucky Bayの白い砂。

次回:【第11話】西オーストラリア南下ロードトリップカリーの木登りKnoll Bluff登頂の達成感

お楽しみに!

お読みいただきありがとうございました。
この「青春を賭けた大陸横断」の全物語は、こちらの連載全目次からお楽しみいただけます。

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