【必読】物語執筆の背景やコンセプトは👇から

【第7話】⛏️ ワーホリのトマトピッキング:歩合制の過酷なファーム生活と沈船ヨンガラの感動
序章:言葉の壁を乗り越えろ!ファームジョブとダイビングという新たな挑戦
フレーザー島ツアーで言葉の壁に打ちのめされた私は、旅の苦悩を乗り越えるため、次の街バンダーバーグとボーエンで新たな挑戦を決意しました。それは、ワーホリの代名詞であるファームジョブと、かねてからの夢だったダイビングライセンス取得です。
シドニーで寿司屋のバイトを経験したとはいえ、本格的な肉体労働は初めて。仕事を斡旋してくれるバッパーに滞在し、いよいよトマトピッキングの生活が始まりました。
1. ワーホリのファーム生活:歩合制のトマトピッキングとチームワークの厳しさ
バンダーバーグでは仕事は見つけられず、その後ボーエンで見つけたトマトのピッキングは歩合制。しかも個人ではなくグループ単位で給料が支給される仕組みでした。
「仕事はきつかったが、『本当に働いている』って感じがして気持ちよかった。早く慣れて、もっと効率よく取れるように頑張らないと。」
(2003年9月18日の日記より抜粋)
初日は疲労困憊。しかも周りの日本人グループは仕事が速く、自分だけペースが遅いと「みんなフル(トマトを入れるバケツが満杯になること)なのに俺だけ足りなかったりすると心苦しい」と葛藤します。
精神的にも追い込まれる日々でしたが、仲間のケンジから「きれいに取り残しのないようにとっていたらきりがない」という稼ぐための裏技を教わり、少しずつ要領を掴んでいきました。
2. バッパー生活の醍醐味:節約のためのビールとコーンの自炊生活
過酷な労働の中にも、バッパー生活ならではの小さな贅沢と連帯感がありました。
ビールを箱買いしてシェアし、1本あたりのコストを抑える。そして、別の農場で働く仲間が持ってきてくれた大量のコーンを主食にする日々。
「これにマーガリンとコショウをかけるとかなりうまい。(中略)これだけでも、今の俺たちにとっては十分なぜいたくだ。」
(2003年9月22日の日記より抜粋)
このコーンとビールが、重労働に耐えるための「最高の楽しみ」となりました。

📞 過酷な労働の中で再認識:遠距離恋愛の支えと心の叫び
トマトピッキングの疲れが溜まり、精神的にも追い込まれていた9月下旬。私は遠く離れた恋人「まゆ」の存在を改めて強く感じます。
北海道での地震のニュースを聞いて、安否確認の電話をした時のこと。
「やっぱりまゆの声を聞くと落ち着く。(中略)そういえば今日の朝、夢にまゆが出てきて、抱きしめる夢を見た。」
(2003年9月26日の日記より抜粋)
夢の中で見た、変わらない彼女の姿。それは、異国の地で孤独に戦う私にとって、何よりも「安心できる環境」を求めている心の叫びでもありました。
「二度と手放せない。今までになく人に惚れている自分にびっくりだ。」
(2003年10月1日の日記より抜粋)
彼女を悲しませてしまった過去を反省し、遠く離れていても大切にしようと決意しました。
🐠 グレートバリアリーフでの挑戦:ダイビングライセンス取得と、伝説の沈船ヨンガラ
肉体的な労働を終え、私は旅の目標の一つであったダイビングライセンスの取得を決意します。
日本人インストラクターのマミさん、クミコさんらの熱心な指導のもと、学科もプール講習もクリア。夜遅くまで予習に付き合ってくれたマミさんには、心から感謝しました。そしていよいよ、グレートバリアリーフでの船旅へ。

🚢伝説の沈船「ヨンガラ」での体験
その後タウンズビルに立ち寄り、私は伝説の沈船「ヨンガラ(Yongala)」へのダイビングを決めました。沈没から90年が経った船体はサンゴに覆われ、その周辺はまさに魚の楽園でした。
「沈船ということでちゃんとした船体の形を想像していたが、実際には何かにサンゴや貝が付着しているような物体で、ほとんど原型はなかった。」
(2003年10月8日の日記より抜粋)
ヨンガラは、今までの場所とは比較にならないほど、魚の数が多く、しかも一匹一匹が巨大でした。
ナポレオンフィッシュやバラクーダの群れに囲まれ、巨大なエイが優雅に泳ぐ姿を見た時の感動は忘れられません。
「今までの場所と違って魚の数も多く、しかも1匹1匹がでかい。(中略)バラクーダの群れに囲まれたのは最高だった。」
(2003年10月8日の日記より抜粋)
言葉の通じない苦悩を乗り越え、肉体的な試練を経験した末に手にしたこの感動は、間違いなくワーホリ最大の「達成感」となりました。
➡️ Next:青春を賭けた物語は、前半の旅の総決算へ
沈船ヨンガラの感動を胸に、旅は東海岸の最終地点、ケアンズへと向かいます。
次回は、東海岸ラウンドのフィナーレ。多くの仲間との再会、そして旅の計画を大きく左右する決断が待っています。
- ケアンズで再会したシドニー時代の友人たち。
- 「ラピュタの城」のモデルと言われるパロネラパークへのツアー。
- 急遽決めた「格安フライト」という旅の決断。
- 青春の総決算とも言える、仲間との最後の夜。
次回:【第8話】ケアンズでのラフティングとパロネラパーク:大陸縦断と格安フライトへの決断
お読みいただきありがとうございました。
この「青春を賭けた大陸横断」の全物語は、こちらの連載全目次からお楽しみいただけます。


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