この文章の前半は、2003年の実体験をベースにした「ショートストーリー」です。
後半の「旅の舞台裏」に、歯ブラシ/歯磨き粉の選び方と現地調達のコツをまとめます。
※この記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。合う/合わないも含めて正直に書きます。
結論(忙しい人向け)
歯ブラシと歯磨き粉は、ワーホリ中でも現地調達で十分回せます。
ただし、旅が始まった最初の1週間は、生活のリズムも店の勝手も分からず、意外と“手が止まる”ポイントになりがちです。
迷ったら、判断軸は3つだけでOKです:①歯ブラシは小さめヘッド ②歯磨き粉は味が強すぎない ③予備を買いすぎない。
ショートストーリー|洗面台の片隅で、生活が始まる
2003年。スーツケースを閉めたはずなのに、部屋に着いて荷物を広げると、何かが足りなかった。服も、現金も、紙の地図もある。けれど、歯ブラシがない。歯磨き粉もない。
日本を出る前、洗面台に置きっぱなしにしてきたのだろう。「あとで入れよう」と思ったまま、そのまま忘れた。そういう忘れ方を、人はよくする。
窓の外では、見知らぬ街がいつも通りの夜を過ごしていた。誰かが笑い、誰かが犬を連れて歩き、どこかの家の明かりが灯っている。この街にとって、私がここにいることは、何でもない。その当たり前さが、少しだけ心細かった。
口の中が、まだ旅のままだった。
翌日、近くの店で歯ブラシと歯磨き粉を買った。歯磨き粉はColgate。種類がたくさん並んでいたから、いちばん無難そうなものを選んだ。それだけの理由だった。
夜、洗面台の前に立って、慣れない味で歯を磨いた。泡が立つ。ミントの香りがする。どこの国でも、歯を磨くときの時間はよく似ている。そのことが、妙にうれしかった。
次に買いに行くとき、また同じものを手に取った。特に考えることもなく。気づけばオーストラリアにいる間、ずっとColgateを使い続けた。最初は消去法で選んだはずなのに、いつの間にか相棒になっていた。
洗面台の片隅に、歯ブラシとColgateを並べて置く。小さな二つの道具が、部屋を”滞在先”から”生活”に変える。荷物を広げた昨夜には、まだなかったものだ。それが分かった瞬間、ようやく今日が終わってもいい気がした。
旅の舞台裏|1年間、Colgateと旅をした
通常の旅行では意識的に準備する歯ブラシや歯磨き粉ですが、1年という長い期間持って行ったものだけで賄うことは困難です。そのため必然的に現地調達をすることになります。
正直歯ブラシや歯磨き粉は日本から持って行ったのか、それとも忘れてショートストーリーのように現地調達から始まったのか、それすらも思い出せないくらい、今となっては些細な問題です。ただ、強烈に覚えているのが、Colgateという歯磨き粉の存在で、時には味を変え、プレミアムを手に取ってみたりと、種類は変えたものの、ずっと一緒に旅をしていました。
一方で歯ブラシに至ってはただ磨ければいいくらいの感覚で、銘柄もこだわりもありませんでした。私の場合、歯ブラシは「小さめヘッド」「硬すぎない」くらいで十分で、銘柄までの記憶がないのは、むしろ自然だと思っています。
当時の写真で洗面台を撮った1枚が残っており、その中に写るColgateが、陰ながら私を支えてくれていたんだなと思うと、何か妙に感慨深く、当時の気持ちを思い出させてくれます。
選び方|歯ブラシ・歯磨き粉で失敗しない3点
1)歯ブラシ:ヘッドは小さめ、毛は硬すぎないもの
海外の歯ブラシは、ヘッドが大きめのものが多い印象があります。最初は「小さめ」を選んでおくと、日本の感覚に近くて使いやすいです。毛の硬さは、迷ったら中間くらいで大丈夫です。硬すぎると、疲れている日に雑な磨き方になりがちです。
2)歯磨き粉:刺激が強すぎないもの
ミントが強すぎると、体調が悪い日や寝起きにしんどいことがあります。続けて使えることが一番大事なので、味の好みは妥協しないほうがいいです。私はColgateをずっと使っていましたが、それも「迷わなくて済む」という理由が大きかったです。
3)運用:切らさなければ、それでいい
歯ブラシも歯磨き粉も、どこでも手に入ります。まとめ買いする必要はなく、切れそうになったら次の買い物のついでに補充する、くらいの感覚でちょうどいいです。荷物も、気持ちも、軽いほうがいいです。
おすすめ(合う人/合わない人)
合う人:荷物を減らしたい/現地の生活に合わせて調整したい/こだわりが強すぎない
合わない人:歯磨き粉の味が変わると無理/歯や歯茎が敏感で決まった製品が必要(→最初の1本だけ日本から持参が安心)
現地調達の定番として(見つけやすい・味が安定)▶ Colgate歯磨き粉(楽天)
小さめヘッド重視なら(日本の感覚に近い)▶ コンパクト歯ブラシ(楽天)
トラベルセットで揃えるなら(最初の数日分・機内持ち込みOK)▶ 歯ブラシ・歯磨き粉セット(楽天)
よくある質問(FAQ)
Q1. 歯ブラシと歯磨き粉は持って行くべき?現地調達でいい?
A. 多くの人は現地調達で回せます。心配なら「最初の数日分だけ」持って行くのが折衷案です。
Q2. 歯磨き粉は100ml制限(機内持ち込み)に引っかかる?
A. 機内持ち込みは液体ルールがあるので、サイズが大きいと面倒になりがちです。現地調達に寄せると、このストレスが消えます。
Q3. Colgateって現地で見つけやすい?
A. 私はColgateを使っていました。見つけやすさは地域や店によりますが、「定番っぽい棚」に置かれていることが多い印象です(なければ無理せず次点に切り替えるのが現地調達の強みです)。
Q4. ドミトリー/シェア環境での歯ブラシ管理は?
A. 生活音や共有スペースの衛生感が気になるなら、歯ブラシにキャップをつけるか、簡単なケースに入れるだけでストレスが減ります。
さいごに
旅の持ち物の中で、歯ブラシと歯磨き粉は“主役”ではありません。
でも、洗面台の片隅にそれが置かれた瞬間、滞在先が生活に変わる。
そういう小さな切り替えを支える道具だと思います。
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